3度目の《ルサルカ》
《椿姫》や《トスカ》のような「オペラ十八番」からは外れているものの、何故かご縁あって何度もプロダクションに関わる演目というのがあります。私にとってその一つがドヴォルジャークの《ルサルカ》です。
2011年の新国立劇場、2017年の日生劇場に引き続き、今回は「ディクション指導兼字幕作成兼音楽スタッフ」という、とにかくもう全部、みたいな感じで大阪往復しております。
水の精にまつわるお話ということでは《ペレアスとメリザンド》のようでもあり、音楽的にはワーグナーの《ニーベルングの指環》をお手本にしているところも多々あります。ドヴォルジャークならではのグッと来るメロディ満載ですが、響きは厚くシンフォニックで、コンサート上演ということになると、柴田マエストロのバランス感覚が鋭く問われることになります。
チケットはほぼ完売とのことですが、一度きりの公演、お聴き逃し無く!