「アントレ」終刊
昨年より『新・通奏低音講座』を連載してきた、古楽情報誌「アントレ」が、今月の第300号をもって終刊となり、私の連載も最終回を迎えました。
美しいカラーの表紙はシュッツの『白鳥の歌(Der Schwanengesang)』を図案化した蘆野ゆり子さんのカリグラフィーで彩られています。
10回かけてイタリア→ドイツ→フランスと巡ってきた最後はラモーとコレットの教則本を取り上げましたが、ラモーが編み出した(そして全く普及しなかった)タブラチュア(文字譜)による通奏低音を一部書き出してご紹介しています。曲は有名なコレッリのヴァイオリン・ソナタ作品5-3です。是非お手に取られて、当時のフランスでイタリア音楽がどう「翻訳」されていたかの実例をご覧頂ければと思います。
バックナンバーも編集部より購入できますので、是非全10回通してお読み頂けますようお願い申し上げます。貴重な機会を頂きました編集部の品川様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。