チェンバロを買いました
先日、誕生日を迎えました。
2011年に日本に帰国後、アマチュアの製作家の方よりご厚意で楽器を譲り受けておりましたが、先日、とあるコンサートの後に、現役を引退されたチェンバリストの方から、お手持ちの楽器をどなたかにお売りしたいと声をかけられました。
とにかく一度拝見しないと・・・という事でお伺いした時に見せていただいたのが、購入当時のメモと、広告の切り抜き。1981年に売りに出ていた楽器をロンドンで購入したという事です。
このMichael Thomasという方を検索してみると、以下のページがヒットします↓
Michael Thomas (Clavichord, Harpsichord)
クラヴィコードを中心に演奏活動をされていたようですが、ヒストリカルな図面に基づいた楽器制作のパイオニアでもあったようです。70年代初頭には楽器制作のコースをロンドンで開講して、多くの製作家を育て、晩年にはフランスの城で自身のコレクションと共に過ごしたそうです。いくつかの録音がYoutubeで聴くことが出来ます↓
さて、そんな彼の楽器は、所有されていた方が愛情をかけてメンテナンスされていたこともあり、大変良い状態でした。最初はどなたか引き取り手を探して欲しいという事だったのですが、一念発起して、自分への誕生日プレゼントという事で購入しました。
私よりお兄さんのこの楽器、末永く共に歩んでいけるよう大切に弾いていこうと思います。