【中止】秋本悠希さんリサイタル

【中止】秋本悠希さんリサイタル

もう4年前になりますが、日生劇場で上演されたドヴォルジャークの《ルサルカ》で初めてお目にかかり、まだ学生(当時)とは思えない鮮烈な印象を受けた、メゾ・ソプラノの秋本悠希さん。その後、文化庁の奨学金を受けてロンドンで学び、昨年帰国されました。

ブリテンの《夏の夜の夢》のゲネプロにご招待した際に、是非拙作を歌って頂きたいということをお話し、こちらのコンサートで初演という事になりました。

伴奏の圓谷氏はチェンバリストでもあり、それならばということで、伴奏パートに古楽の要素をてんこ盛りにしています:

ある小節はこのように、”Prèlude non mesuré”と呼ばれる、フランス17世紀に多く作られた「音価を奏者に委ねる意味で、グラフィカルに書かれた前奏曲」のスタイルで記譜し:

またある小節は完全に通奏低音として、数字とベースラインのみで記譜しています。
過去にも自作自演の曲については同様の書き方をしたことはありますが、他者の演奏を想定した曲としては初めてかもしれません。

ストリーミング放送も予定されていますので、ご来場の難しい方も是非ご家庭で視聴頂ければ幸いです。