《景虎》脱稿

《景虎》脱稿

昨年、コンペを通ったとご報告しましたオペラ《景虎》ですが、先日制作発表会見が妙高市で行われました。

この後、台本の江尻氏により「-海に消えし夢-」という副題が付け加えられました。小田原から越後へ養子に来た上杉三郎景虎が、越後の荒海と小田原の穏やかな海との違いに戸惑いつつ、運命に翻弄されていく様を表しています。

編成はピットの大きさの制限などもあり、16人の奏者による室内楽編成。とは言え、ヴォーカルスコアとフルスコア合わせて300枚以上の楽譜を書くのは文字通り「骨が折れました」

打ち込み全盛のこのご時世に手書きという事で、しばしば不評を買うこともあるのですが、自分の手を動かしながら、限られた速度でしか作業できないことによって、きちんと脳内で考えを整理しつつ書きつけることができるものだと、今回も実感した次第です。

これでテクストとしての楽譜は私の手を離れるわけですが、今後も12月の初演に向けて、逐次情報をアップしていこうと思っています。ご期待下さい!